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Vol.6 「カラー・ユニバーサル・デザイン」の時代(前編) 2006年06月30日 16:47

LEDランプの見え方
http://www.cudo.jp/

こんにちは。
この記事がアップされる頃、
ワールドカップはどうなっているのでしょうか。
今はまだ日本とクロアチアがドローになり、
ブラジル戦に一縷の望みを託しているところで
毎夜、毎夜のサッカー観戦に
寝不足な日々を送っております。

で、先日ふと思ったこと。
「テレビが白黒の時代は、サッカー中継って判りにくかったろうな~」
え?ユニフォームの色でチームを判別してるのは私だけですか?
そんなことはあるまい!
アメフトもバスケットボールも、
「パネルクイズアタック25」も
当たり前のように楽しんでいますが
これもカラーテレビならでは。
私たちは知らず知らず「色」に頼っているのです。

色によって物事を判別するという場面は
生活の中にも数多くあります。
身近なところでは
信号。地下鉄の路線図。
充電のパイロットランプ。(充電中は赤、終わると緑になりますね)
ボールペンや蛍光ペン。(キャップの色で判別しますね)
パンフレットやカタログなどのカラー印刷物も
大切なフレーズを目立つ色にしたり、グラフを色分けして表現しています。

それって何か問題ですか?と問われれば
実は大いに問題があるのです。
なぜなら色の区別ができにくい「色弱者」の方が多数いらっしゃいます。

「色弱」とは目の網膜にある“色のセンサー”が
うまく働かない色覚障害の一種。

特定の色合いの赤と緑や、水色とピンクを見分けにくかったり、
いくつかのタイプがありますが
何と日本人男性の20人に1人、合計300万人が色弱なのだとか。
「自分の知り合いにはいない」と思っていても
それは色弱がきわめて周囲に気づかれにくいというだけのこと。
密かに不便を感じている人は多いのではないでしょうか。

最近では
色弱者だけでなく老若男女すべての人に、必要な情報を、正確に伝えるための
“色だけに頼らない表示やデザイン”が、注目され始めています。
それが「カラー・ユニバーサル・デザイン(CUD)」です。
これまで色だけで区別してきたものにはさり気なく文字を入れたり、
色の違いに意味を持たせる場合は色弱者が見分けにくいカラーを避けたり、
色だけでなく明暗の差や、実線と点線など形の違いで表現したり。
これからのデザインを考える上で
「カラーUD」は欠かせないポイントとなっていくでしょう。