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Vol.14 オンデマンド印刷の可能性。 2006年12月09日 16:58

とある家電メーカーにつとめるバリキャリOLの友人M子が先日、研修のお手伝いをしたそうです。

そのときの研修資料を人数分(なんと200部!!)
製本しなければならず
会社のコピー機でがんがん出力。
何時間か使い続けたそのとき、
あとちょっとなのに、原因不明のエラー発生。
あわててメーカーに電話するも、
すでにタイムオーバー。(研修は翌日)
なんで私が?状態になったM子は
仕方なく
コピー機を置いている○ンコーズに出向きました。

「30ページ×200部=600枚でしょ?
総務総出で終わったのが真夜中よ?
人件費がかかりまくりよ。
しかもグラフや数字がつぶれたの。
読めないってクレームよ(泣)。」


そう、ふだんは何気なく
使いまくっているコピー機や出力機。
実は、カウンタ料金や人件費など
けっこうコストがかかっていたりするんですよね。


そんな時に検討してみてほしいのが
「オンデマンド印刷」です。

オンデマンド印刷とは、ひとことで言えば
“小ロットに対応する簡易印刷”のこと。
いわゆるオフセット印刷は
同じものを大量に美しく印刷するために
「版」をつくります。
この版を作成するのにコストがかかるので
ある一定のロット以上でないと
原価が高くなってしまいます。

オンデマンド印刷はその版が不要で
データから直接印刷できるというもの。
なので数十部、数百部くらいの小ロットなら
断然オトク!というわけです。(※グラフ参照)

「それって出力とどう違うの?」

鋭い質問です。
印刷物のクオリティ的には、
オンデマンド印刷はオフセットより
カラー出力に近いものがあります。
色あいや写真の再現性に、ものすごくこだわる印刷物は
オンデマンドに向かないといえるでしょう。

しかし。
冒頭のお話のように、研修用資料などを大量に出力する場合。
社内で使用するマニュアルを100部ほどつくりたい場合。
サークルの情報誌を200部くらいつくりたい場合。
…等々、それほど精密な印刷クオリティにこだわらないものを
あくまで小ロットだけ欲しい時には
オンデマンド印刷が最適です。

研修用資料など
自分で出力して、ホッチキスで留めて、製本して…という手間を考えたら
データを渡せば
プロによって美しく製本されたものが
キッチ〜ンと短納期で仕上がってくるのですぞ。(聞いてる?M子)

それにオンデマンド印刷にはもうひとつ
「バリアブル」という素晴らしいメリットがあります。
バリアブル印刷とは
“ユーザーの特性に合わせて、少しずつ違ったメッセージを印刷できる”こと。
例えば同じDMでも、冒頭の○○様という名前だけ変えて印刷する。
「一般顧客」と「上得意様」に分けてサービスの部分だけ変える。
まさにOne to One、パーソナルなサービスが可能なのです。

当社、あさひ高速印刷でも
オンデマンド印刷機を導入していますが
最近多いオーダーは、windowsデータからの報告書や製品マニュアル、
その他、社内報や学会や季節色のある地域コミュニティのフリーペーパーなど。
これらはすべて少部数、しかも改訂が多いものばかり。
まさにオンデマンドに最適な印刷物だからです。

その他には
研究会紙や、WINDOWSで作成しているマニュアルや
上記でも紹介したサークル情報誌など
ごくごく小ロットでいいけれど
きちんと印刷物の体裁を整えたい…そんなケースが多いようです。


消費者の多様なニーズに
きめ細かく応えていくための印刷として
オンデマンドはこれから
ますます発展していく分野ではないでしょうか。