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Vol.15 モノクロ・オンデマンド印刷ー実践編ー 2007年01月14日 16:59

社内、営業マン向けのマニュアル。新人研修や管理職向けの研修、商品紹介などがあります。
内容に合わせて、扉を作成することも。
同じような仕様では、報告書、論文、研究会誌などがあります。

前回にひきつづき、オンデマンド印刷の可能性について 考えてみたいと思います。
まずはサクッと復習などしてみましょう。

Q1:オンデマンド印刷とは、どんな印刷でしょうか?
Q2:モノクロ・オンデマンド印刷のメリットとは何でしょうか?

ハイ、考えて、考えて。
(10分経過)
思い出せない?
仕方ないな〜答を申し上げましょう。

A1:オンデマンド印刷とは、小ロットに対応する簡易印刷のこと。
「製版、刷版」が必要なく、データからそのまま印刷できるのが特長です。

A2:オンデマンド印刷のメリットは、まず「初期コストがかからないので、
少部数の印刷物に向いている」こと。

必要部数のみ印刷できるということは、余分な在庫を抱えなくてもすむということ。
また、データからそのまま印刷できるということは、訂正や改訂にも対応しやすく、
ユーザーの特性に合わせて少しずつ内容を変える「バリアブル」が簡単にできるということでもあります。

では以上の特長をふまえて、次の応用問題にお答えください。

Q3:モノクロ・オンデマンド印刷に最も適した印刷物とはどんなものでしょうか?

ハイハイ、考えて、考えて。
(10分経過)
え?早く教えろ?
失礼しました、では答を申し上げます。

A3:モノクロ・オンデマンドに適した印刷物とは、
ひとことで言えば「小ロットかつ、あまりデザイン性にこだわらない印刷物」です。

例えば…

  • プレゼンテーション資料
  • 社内用の会議資料、研修資料
  • 学会報告書、論文、研究会誌
  • 製品マニュアル
  • セミナー等の教材
  • サークル会報、社内報(少部数のもの)

といったところでしょうか。
これらの印刷物は、これまでは「社内で大量にプリントアウト」するか、
もしくは「オフセットで必要以上の部数を印刷」していたのではありませんか?

つまり“多すぎるプリントアウト枚数”もしくは“少なすぎる印刷部数”だった。
モノクロ・オンデマンド印刷が、その“オビに短し…”感を解決してくれるのです。

「わかるけど、もうひとつ具体的に実感できない」という方のために
当社が受注した実際の事例をいくつかご紹介しましょう。

「事例1」
某研究所が、同じ研究者のために配布する「研究会誌」です。
30ページで部数が100部というまさにオンデマンド的な印刷物でした。
データは全て発行者側が制作したので、かかった費用は印刷費のみ。
「通常より大きくコストダウンできた」と喜んでいただけた事例でした。

「事例2」
某企業がセミナー開催の際に、参加者用に制作した「研修用テキスト」です。
130ページほどの分厚いもので、部数は100部。
これもオフセット印刷するには少部数ですが、
かといってこのボリュームをプリンターで対応しようと思えば大変なことに…。
データはすべて発行者側がパワーポイントで制作してコストダウンをはかり、
表紙のみ見栄えを考えて当社でデザインしました。

「事例3」
某お寺が、檀家向けに配布する「お経テキスト」。
ハンディサイズの薄いものですが、表紙だけ和紙風にして高級感を出しました。
モノクロ・オンデマンドといえど、用紙をかえるなどすれば十分に雰囲気を出せます。

事例でもわかるように、 ワードやエクセル、パワーポイントでつくったデータをお客様からいただくことができれば、 そのまま印刷できるのもオンデマンドの良いところ。 デザインにこだわるだけの予算がない…そんな印刷物も大丈夫です。

とはいってもオンデマンド印刷にも、もちろんデメリットはあります。

  • 量産すればするほどコストが高くなる。
  • オフセットに比べるとやはり美しさという点では劣る。(カラー・オンデマンド印刷の場合はカラーコピーに近い)
  • 紙質も、紙の重さも、ある程度限定される。
  • あまり巨大な印刷物(ポスターなど)は難しい。

しかし!
これらのデメリットを承知した上で、
オンデマンドのメリットを活用すれば新しいビジネスチャンスの発掘につながるでしょう。
なぜなら現代、消費者のニーズは多様化し、
限りなくOne to Oneなコミュニケーションが求められているからです。

ふう。
熱く語ってしまいましたが、オンデマンドの可能性については、私もまだまだ未知数。
オンデマンドの活用について、画期的な情報がありましたら、ぜひ当社までご一報ください。