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Vol.18 「色校正」には2種類あることを知っておけばちょっとトクかも? 2007年04月12日 10:19

DDCP
簡易色校正用機械DDCP
データから直接色校正紙に出力。
ハイデルベルグ社製イメージコントロールCPC24
イメージコントロール
印刷物の色品質を実際にグラフや数値にて管理。
このコラムも早や18回め。ここで一度、印刷の基本に戻って今回は「色校正」についてお話しましょう。

色校正とは、文字通り、印刷における「色確認」です。
カラー原稿を印刷する際に、指定した色合いに仕上がっているかどうかをチェックするために少部数だけ試し刷りするものです。
なぜなら
カラープリンタで使うインクと、
印刷用のインクは違うものなので
プリンタ出力の色合いと、実際の印刷物の色合いが
若干変わってしまうことは避けられないからです。

いわんや、
パソコンの画面だけ見て「色はOK!」
なんて思っていると
出来上がったものが全く違う色調になっていた、
なんてことになりかねません。

印刷という一連の行程の中で発生する
色目の差を修正して、
理想通りの出来あがりを目指すために
「色校正」は不可欠な作業だといえるでしょう。


さて、一言で色校正といっても
大きく2種類に分かれます。
それは「本機校正」と「簡易校正」。

「本機校正」とは
実際に使用するのと同じ用紙で、実際に使用するのと同じ印刷機を通して出す色校正。
「本機」だけに本気の校正というわけですね。
(…くだらなくてすみません。)
例えば画集、写真集、商品カタログなど、色合いを正確に再現したい場合は
本機校正で、時によっては2度、3度と、
厳密な色チェックを重ねます。
しかし、これは出来上がりが精密であればあるほどコストもかかる方法。
たとえば写真集の印刷費が100万円とした場合
色校正代に4分の1がかかってしまった…ということも少なくありません。
印刷における色の再現が、それだけ高度な技術であるということです。

「いや、一応色のチェックはしたいけれど、そこまでこだわらなくてもいいんだけど。」
そんな場合におすすめしたいのが、もうひとつの「簡易校正」です。
これは一般に「DDCP(ダイレクトデジタルカラープルーフ)」
ともいわれる校正方法で、刷版をせずに、
データからそのまま用紙に印刷するデジタルな色校正。
実際の印刷物に近づけるようにカラーコントロールしているので
色のイメージを確認することは十分できます。
色校正をコストダウンしたい時、また印刷をスピードアップしたい時に
とても便利な方法です。

「で、本機校正と簡易校正、どっちがおすすめなの?」
結論は、どちらもおすすめ。
印刷物の性質、コスト、時間などを考えて
使い分けるのが賢い方法だといえるでしょう。
表紙だけを本機校正で中身は簡易校正…というやり方もできますし
逆もまた然り。

色校正って、印刷工程の中では
あまり重視されてない場合が多いんですが
実は色校正の工夫によってコストダウンも出来るし
印刷物のクオリティをぐっとアップすることもできるんです。


どのような色校正がいいんだろう、と思った時には
もちろん印刷のプロである当社の人間にご相談くださいね。