とある休日。
仕事のことは忘れ、ゆっくりと…
したいところですが、コピーライターという仕事がら、
過敏になっているのでしょうか、
少し耳をそばだてると、
「おトクだから買ってください」
「ぜひ試してください」
みたいなセールストークが、郵便受けや、出かけ先の至る所から聞こえてくるのでなんだか落ち着きません。
例えば、週末の折込みチラシ。
とにかくその量ときたら、半端じゃない。
そういえば、中学生の娘と小学生の息子に、
通信教育のDMが来ていたような。
それも進級やテストを見計らって、絶妙のタイミングで。
平日パートに出ている家内は、休日にいろいろ、まとめ買い。
彼女は信販会社のクレジットカードや
スーパーのスタンプカードを使ってこまめにポイントをためています。
使えば使うほど、おトク、らしいのですが、
これって優遇されているのか、鎖でつながれているのか…。
ビデオでも借りようかと近所のレンタルショップへ。
月に何度か割引サービスがあるのですが、
携帯電話でクーポンをダウンロードしなければならない。
しかもタダじゃダウンロードできない。
こちらの個人情報と引き換えなのです。
なるほどなあ。
今、不景気で、どの業界も、モノやサービスが売れず、困っている。
売れなければ、広告宣伝や販促の予算は削減される。
限られた予算はできるだけ有効に使いたい。ムダ打ちは避けたい。
だから不特定多数相手で効果が判然としないテレビや新聞主体のマス広告は抑えられる。
その代り、買ってくれそうなターゲットにあらかじめ狙いを定め、
集中的に情報を投下するダイレクトプロモーションが
幅を利かせはじめている、というのが最近の通説ですが。
なるほど、確かに、しかも四方八方から、身に迫っているのだなあ、
というのが消費者としての私の実感です。
エリアでターゲットを絞り込んだチラシ戦略。
DMを使った見込客への直接的アプローチ戦略。
ポイント制や会員組織化による囲い込み戦略。
個人の情報が集めやすく管理もしやすい
(しかもマス媒体に比べコストもかからない)
ネットを使ったプロモーションが隆盛なのも自然の成りゆきなのですね。
それにしても。
販売の過程で顧客の情報をどんどん溜めていき、
その情報に基づいて個別対応のきめ細やかなアプローチをしていくと、
顧客は自分だけにカスタマイズされたサービスを受けることになり、
気分がよくなって、そのスポンサーの商品やサービスのファンになる、なんて。
「うまいこと考えたなあ」と私はただただ感心しきりです。
いや感心している場合じゃない。
その線に乗った企画の仕事が、いくつか自分にも来ている。
そして、これから、さらに増えていくだろう予感。
というわけで、ダイレクトプロモーションについて、
きちんと予習しておく、というのが、
当面の私の宿題です。
ちなみに、一消費者としての私は…
DM→セールストーク、商品・サービスにかかわらず捨てます
ポイントカード→なるべく持ちません
会員組織→基本的に入りません
ダイレクトプロモーションに対し、ずいぶん冷淡だったりします。
理由は…同じようなアプローチが重なると、
「むしろウザい、めんどくさい!」
各社どんなに工夫を凝らしたDMも、例えば100社分、つまり
100通ドサッと郵便受けに届いてたら、もう見る気が失せるでしょ。
ポイントカードも会員組織も、
1店鋪ならともかく複数入るとなると、なんか面倒、じゃないですか。
そこで、ダイレクトプロモーションを考えるなら、
自社だけでなく、同業他社、さらには他の業界も
同じようなアプローチをしてくるかもっていうことを
考慮しておかないと、せっかくの工夫が埋もれたり、
ウザがられたりするかもしれないので注意してね、というアドバイスを、
消費者としての私から、コピーライターとしての私へ、送りたいと思います。
以上をふまえて、がんばれ、コピーライターの私。
ブログの筆者が「いま、これがスゴイ!」と感じるモノを勝手にセレクトして紹介します。
COPY DIARY
http://coneri.seesaa.net/
香川県のクリエイティブエージェンシー「CONERI」の社長兼コピーライター・クリエイティブディレクター人見訓嘉さんのブログ。いいコピー、いいデザインは企業にとって人・もの・資本に続く第4の経営資源になる—。確固たる信念に貫かれた人見さんの取り組みや考察が、静かなトーンで、しかし熱く綴られています。やろうと思えばできる。決して言い訳はしない。その妥協のない姿勢には頭が下がるばかり。ひるがえって妥協だらけの自分の日々が、ひたすら恥ずかしい。こんなんじゃダメだよ〜!ともすれば低い方へ流れそうになる私に、今日も一喝お願いします。
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