高精細印刷(Sublima:スブリマ)とは
高精細印刷では、今まで再現することができなかった、グラデーションや曲線をなめらかに、飛びやすいハイライトやつぶれやすいシャドウ部分が明瞭に再現することができます。
よりリアルで美しい印象を見る人に与えることができる印刷技術です。
商品の質感や細部の忠実な再現により、カタログやチラシなどで商品イメージの向上が実現できます。
「高精細印刷」は従来の常識であった175線を280線にまで高密度にした画期的な印刷技術です。
カタログの商品がリアルになる。人の肌がナチュラルになる。風景が美しくなる。
まさに印刷のハイビジョン革命です。
「スクリーン線数」とは・・・印刷物の精密さを決める単位のことで、数値が大きい方が細部まで表現されます。
高精細印刷の特長
- 写真品質に近い高画質をリアルに再現できます
- 細かい線やディテールもきめ細かに表現します
- 微妙なグラデーションや滑らかな色の表現ができます
- 高品質&スピーディで従来の印刷方式とほぼ同コストです
175線から280線へ。より細やかな画質へ。
- 印刷物は、「網点」といわれる小さな点によって濃淡を表現します。その網点を表現するために必要な製版の数値が「スクリーン線数」です。従来、175線での印刷でしたが、「高精細印刷」は280線まで可能です。デジカメで言えば「画素数」が大きくなったようなもので、驚異的に高密度な印刷革命を実現しました。
もっとリアルになる。さらにキレイな印刷表現へ。
- 従来の印刷との違いは何でしょうか? 例えば、繊維写真などに発生しがちな干渉模様がなくなり、グラデーションや曲線もなめらかになります。飛びやすいハイライトやつぶれやすいシャドウ部分が明瞭になり、よりリアルで美しい印象を見る人に与えることができます。ヨーロッパの高級品カタログにはすでに使われており、"魔法の印刷"と呼ばれています。
高品質&スピーディでコストも従来とほぼ同じ。
- 「高精細印刷」の高度な技術は、これまでコストも時間もかかるものとされてきました。しかし当社では、日本アグフア・ゲバルト社の技術を採用、同社が開発した「Sublima(スブリマ)」という新しい技術を取り入れました。これにより、従来の175線とほぼ同じコスト・スピードで、280線という高品質な印刷を実現しました。
高精細印刷の効果的な用途
- ●貴金属・時計などディティールを表現したいもの
●衣類等のファブリック
●ガラス・陶器
●インテリア・建材
●電化製品
●高級美術印刷(画集、写真集) など
高精細印刷(Sublima)のサンプル事例
■通常の印刷と高精細印刷との比較
同じ時計をスキャニングし、通常の線数で印刷したものと高精細印刷したものを比較してみました。
●左側:通常の175線
●右側:高精細印刷スブリマを使用した280線
同じ写真のデータですが、高精細印刷の方が、金属のリアル感が表現されより写真に近づきました。
写真をリアルに再現することで、商品の価値を高めることができます。
通常の印刷では、ハイライトのグラデーションが飛んでしまっています。
スブリマでは、光が反射して徐々に明るくなっていく様子が見事に再現され、金属のなめらかさを表現できます。
通常の印刷では、竜頭がつぶれてしまって細かい部分が再現されません。
一方、スブリマでは、竜頭のライン一本一本までくっきり見えます。
「Sublima(スブリマ)」とは…
「Sublima」はAMスクリーニングを基本にして、FMスクリーニングを部分的に導入することで、高品質と高生産を両立したCTP時代にふさわしい画期的な技術です。
Sublimaは、AMスクリーニングとFMスクリーニングの長所を併せ持つXMスクリーニングを採用しています。より高品質の再現を実現し、CTPシステムに更なる付加価値をもたらします。
XMスクリーニング
XMスクリーニングでは、画像を「ハイライト部分」や「シャドウ部分」と「それ以外の中間階調部分」に分けます。中間階調部分にはAMスクリーニングを使って網点を生成し、ハイライト・シャドウ部ではFMスクリーニングを採用したスクリーニング方法です。
AMスクリーニング
Amplitude Modulation(振幅変調)Screening の略称。
画像の濃淡を網点の大小で表現する従来のスクリーニング方法です。
FMスクリーニング
Frequency Modulation(周波数変調)Screening の略称。
画像の濃淡を微小な同じ大きさの点の密度で表現するスクリーニング方法です。
[協力]
※XMスクリーニング:Sublima(スブリマ)は日本アグファ・ゲバルト株式会社製です。