環境問題に対する社会的意識が高まり、印刷業界に対しても環境に配慮したものづくりが求められるようになりました。こうした状況の中、あさひ高速印刷では、まず自社の活動がさまざまな側面で環境に負荷をかけていることを認識。その上で、「廃液循環装置」をはじめ、すべての工程において、社員一丸となった「環境負荷低減」に取り組んでいます。
- 事業活動から排出される廃棄物(主に溶剤や廃液等)の処理は法令にしたがって適切におこないます。
- 業界団体や第三者機関等で制定されている環境ラベルは、その内容をよく検討し、実際にお客様に提供する印刷物に掲載するにふさわしいと判断したものについては、積極的に取得に取り組んでまいります。
- わたしたちが実際におこなえる手近な環境負荷低減活動をおこなってまいります。
2008年10月1日
あさひ高速印刷株式会社
代表取締役 岡 達也
あさひ高速印刷は自身が環境・体制を整えることで、お客様が「環境に配慮したマーク」が使用できるようサポートしていきたいと考えています。
- グリーンプリンティング認定工場
- 本社および本社工場は(社)日本印刷産業連合会が定める「グリーンプリンティング認定工場」です。(認定番号 D10004)
印刷業務において、企画・営業、製造工程、資材等の徹底した環境基準を達成した、総合的に環境に配慮した印刷工場として認められています。
GPマークは、製造過程での環境配慮に応じて、ワンスター(★)からスリースター(★★★)までランクがあります。 ★の数が多いほど環境配慮への度合いが高いことを示します。あさひ高速印刷では、最高ランクのスリースター(★★★GPマーク)をつけることができます。

- 森林認証マーク(FSC®)
適正に管理された森林を認証(FM認証)し、認証された森林の林産物からできた製品に表示できるマーク。
当社では「FSC®」の使用許可を取得しています。
(NPO法人日本森林管理協議会)
- 植物油インキ(ベジタブルインキ)
インキ中に含有する植物油(大豆油、亜麻仁油、桐油等)または植物油を原料としたエステルとの合計が含有基準量以上の場合に表示できるマーク。
(印刷インキ工業連合会)

t-ブチルアルコール測定結果

ノナン測定結果
オフセット印刷工場の現場では、日常的にVOC(揮発性有機化合物)が排出されています。
弊社で働く印刷オペレーターをはじめ、スタッフのVOCによる健康被害を未然に防ぐため、弊社では法令を遵守することはもちろんのこと、できる限り健康に影響の無いインキや溶剤などを使用するようにしています。またそのような取組みは同時に、近隣の環境や大気への影響も軽減することになります。
ただし法律を守ったり、「環境に良い」ことをうたった製品を使えば、スタッフの健康被害を防いだり地球環境へ配慮したことになるのでしょうか?それだけでは不十分だと私たちは考えます。
実際の社内の作業現場で、化学物質の専門家による空気の測定をおこない、体に悪影響を与える物質の量が実際に規定基準を下回っているというお墨付きをもらってはじめて胸を張って「健康に悪くない印刷工場です」と言えるのです。
昨年から私たちの自主的な取組みとして、[中央労働災害防止協会]に作業環境測定を依頼、印刷現場の空気の安全性を第三者に担保してもらうことにしました。
このような取組みは印刷業界ではまだ一般的ではありません。ただ、未来に向かって印刷会社と社会との関係性をより良いものにしていくためにも、法規制の範囲外だから気にしなくてもよい、というわけにはいきません。法律を遵守することとそれ以上に、「健康に悪くない」「環境負荷が少ない」ということを目にみえる形で実証していきたいと思います。
10月に実施した作業環境測定の結果を右に示します。健康に影響を与える可能性のある物質2種類をターゲットにして測定した結果、健康には影響のないレベルであるとの証明をいただきました。
今後もこの取組みを1年に1度のペースで継続させていく計画です。
「環境負荷低減」を進めるにあたって、各部署ではさまざまな取り組みをおこなっています。
あさひ高速印刷株式会社での大阪本社・工場でのごみ減量への積極的な取り組み・適正処理が評価され、大阪市環境局より「ごみ減量優良標」を受けました。
刷版工程から印刷工程までの取り組み
- 廃液循環装置
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H液※1やIPA※2(イソプロピルアルコール)などが含まれている廃液の削減に努めています。従来は、IPAを含む有害な廃液となっていた「湿し水※3」を、廃液業者に回収を依頼していたのですが、廃液循環装置の導入により、クリーンな湿し水が繰り返し使えるようになりました。
- 刷版※6 CTP※7現像液を使用しない
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従来CTPを現像するには、強アルカリの現像液を使用する必要がありました。そこで、環境負荷の高い現像液を使用しない設備を導入し、刷版現像液に含まれるVOCを1%未満まで削減しています。また、刷版処理液の廃液は回収しています。
- ノンVOCインキの使用
インキに含まれる揮発性の有機溶剤が1%未満のものを使用しています。
「大豆インキ※4」はもちろんのこと、VOC※5(揮発性有機化合物)成分ゼロの「0ナチュラリスト100パーセント」というインキも常備しています。
- 高精細印刷を採用しています
- 従来の印刷では、濃淡を表現するスクリーン線数が175線でしたが、「高精細印刷」は280線になります。
より微小な網点表現では、使用するインクの量を減らすことができます。
※2 IPA:有機溶剤の一種。有害なVOCを大気中に排出することから、多方面で使用規制が進んでいます。
※3 湿し水:非画線部に印刷インキが付着することを防ぐために刷版の非画線部を湿らせる液体。
※4 大豆インキ:一部に大豆油を利用したインキ。地球環境だけでなく、人体への影響も少ないといわれています。
※5 VOC:揮発性を有し、大気中で気体状となる有機化合物の総称。
※6 刷版:印刷するときに使用する版。
※7 CTP:コンピューターで制作されたデータをプレートセッターという機器を通し、直接刷版として出力するシステム。
オフィス・購買
- 関西エコオフィス宣言
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あさひ高速印刷では、関西広域連合が推進する「関西エコオフィス運動」に参加しています。
適正冷暖房温度の設定やグリーン購入の推進、印刷時に発生する廃棄物の削減など環境に配慮した活動を全社で積極的に取り組んでいきます。
あさひ高速印刷について
まずはご要望をお聞かせください。 折り返し、2営業日以内に担当者よりご連絡いたします。
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